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2008年10月の投稿

栗駒山の初雪

今朝はこの秋一番の寒い朝でしたが、やっぱり栗駒山には初雪が降っていました。

 (どの写真もクリックすると大きくなります)

Photo_2 昨日から雨が降ったりやんだり晴れたりの、冬のような天気で、夕方からは栗駒山はスッポリと雲の中。一夜明けるとご覧のとおりの雪化粧です。

まだ根雪にはならず一旦消えることでしょうが、駒形も薄っすらと見えます。

 

 

Photo_3 けっこう中腹まで降ったようで、イワカガミ平のあたりまで白くなっていますね。

初雪を見ると、「もう今年の登山も終わりだね」と山が言ってくれているようです。

「いこいの村栗駒」の建物も見えるけど、地震が起きた時のままで雪に包まれてゆくんだろうね。

 

Photo_4 前回の投稿で紹介した「櫃ヶ森(ひつがもり)」と「中ノ森」を別の角度から撮ってみました。

ちょっと遠いけど光の具合もよく、きれいに撮れました。

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紅葉はどこまで来たかな・・・

紅葉の過ぎた山にばかり登ってきたせいか、平地の紅葉が待ち遠しい。平泉の中尊寺や厳美渓なども、ちらほらと色づいてきてはいるものの見頃は来週後半以降だろうな。家の周りでもまだまだだ。

ということで、せっかちな私は紅葉の進行状況の調査にぶらりと出かけてみた。

 (どの写真もクリックすると大きくなります)

Photo と言っても行き先は、いつも栗駒山の様子を見に行く深山牧場だ。ここは標高554m有ります。

栗駒山の中腹はもう茶色になっていて紅葉は終わりだが深山牧場周辺の木々は今が見頃になっていた。

 

 

Photo_2 牧場のそばにある櫃ヶ森(ひつがもり、615m)です。きれいな紅葉です。登れないのが残念。下から見るのみ。

山を南側から見るとこんな格好です。ピンとこないでしょうね。

 

 

Photo_3 東側から見るとこんな台形型をしています。この形ならば、「あ~」と思う方もいると思います。すぐ隣には、円錐をちょっとふくらませたような中ノ森があり、栗駒山を南東側から見ている方にはおなじみの風景かと思います。牧場にはその二つの山の間を通って行きます。

中ノ森もきれいに紅葉していたが、木がじゃまをして良い写真が撮れませんでした。

結局、10月28日現在、紅葉は標高300m~600mあたりが見頃かな、という調査結果が出ました。

テレビでは鳴子峡が見頃を迎えていますなどと伝えています。メジャーな名所はテレビにまかせて、私はできるだけ身近な(私にとってですが)隠れた穴場を今後も紹介して行きたいと思っています。

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五葉山一泊登山 後編

五葉山の夜は静かだった。7時前に寝たので夜中に3回も目を覚まし、そのつど起きて夜空を見に外に出る。大船渡の街の灯が輝いていてきれいだ。空を見ると満天の星。最近ゆっくり星を見たことも無かったなあと思いながら、オリオン座、カシオペア座、北斗七星などの定番の星座しか知らない私だが探してみる。天の川もクッキリ見える。

翌朝4時半に起床、顔洗いとコーヒー用の水汲みにまだ暗い水場に行くと、「おお!氷じゃないか」。水場の一部が凍っていた。寒いなとは思っていたが凍るとは、もう山の上は冬なんだね。マイナス10℃まで対応の(めやすとしてだが)寝袋なので寝ている分には暖かだったが外は寒い。

目覚めのコーヒーを飲み着込めるだけ着込んで、いざ日の出の撮影だ。

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Photo 5時過ぎた頃から東の空がだいぶ明るくなってきた。

やはり水平線は雲海に隠れて見えない。雲海から顔を出す朝日をねらおう。

手前の釜石市唐丹(とおに)の町の灯りが(たぶん)ちらちら見える。そのずっと先から太陽が昇りそうだ。

 

Photo_2 6時近くなってやっと日の出だ。

雲海に浮かぶ太陽も本当にきれいだ。震えながら待っていた甲斐があった。山の斜面も入れた方が撮影した場所の雰囲気もわかると思い左の写真を載せます。

日の出の撮影後は朝食をとり寝床をかたずけ、いつでも出発できるようバックに詰め込み、山小屋の掃除をした。来たときのきれいさに戻そうと必死に掃除をする。

Photo_4 8時前、バックは小屋に置きカメラだけ持って頂上に向かう。霞がかかって周りの風景が見えなくならないうちに、山頂周辺と山頂から南西の稜線の先にある黒岩まで歩き景色を楽しむ予定だ。

山頂の風景。下界は冷え込んで今日も霧が発生しているが山の上はごらんの通り良い景色。

 

Photo_5 山頂の少し東へ行くと、ごらんの「日の出岩」がある。天に向かって合掌しているような岩の形が面白い。

頂上(1341m)よりもこの岩の方が10mほど高いらしい。

ここからは天気が良いと釜石以北の三陸海岸も見える。

今日は旧仙人トンネル方向の紅葉がきれいにみえるな~。

 

 

Photo_6 頂上からながめた北の山々。

左すぐ手前が愛染山で五葉山の隣の山だ。右手の一番奥が早池峰山、その手前が六角牛山。遠野は今朝も霧におおわれていて見えない。

この展望にしばし見入ってしまった。

 

Photo_7 200mmのレンズで早池峰山を撮る。

荒々しい早池峰山の山肌がなんとか見えた。去年の夏の登山を思い出す。もうすぐ雪でおおわれてしまうんだろうな。「来年は行くからな」と声をかけた。

 

 

Photo_8 さて次は黒岩だ。写真に写る南西の稜線の先端が黒岩だ。途中半分ぐらいまでは、ひざほどの高さの笹とハクサンシャクナゲの中の道をたどるが、それ以降はハイマツなどしかない岩だらけの道なので足元に充分注意したい。

 

 

Photo_10 隣の愛染山との谷間がよく見える。紅葉もずいぶん下まで行ってしまったね。愛染山はまだ登ったことがないんだよな。今度山里歩きの一環で登ってみよう。

 

 

  

Photo_11 海側を見ると大船渡の街が見える。

そろそろ霞がかかってきたようでぼんやりしてきた。

ここからは登山口の駐車場も見える。愛車よ、もうすぐ戻るから待っててね。

 

Photo_12 黒岩から頂上方面を振り返って。山小屋も小さく見える。

遠く見えるが頂上から往復1時間半ぐらいの行程だ。

五葉山の頂上までで物足りない人には、いろんな景色や岩場の登山も楽しめるので黒岩往復はぜひお勧めです。

 

Photo_14 再び山小屋に戻りバックを背負い下山開始だ。

一泊すると時間にも余裕ができていいもんだな、くせになりそうだなどと思いつつ山を下る。3合目付近でさっきまでいた黒岩を振り返る。落葉の遅いヤマツツジとその奥のダケカンバの木々が美しい。葉っぱを落としても幹を楽しむこともできるんだなと感心しながら登山口へ無事帰還。

愛車もけなげに待っていてくれた。「さあ帰るか」と声をかける。

帰路は住田町から種山高原を越えて奥州市江刺区経由で帰る。住田町から種山にかけての国道397号線沿いの紅葉が今を盛りというほどにきれいだった。来週末あたりからは平地でも楽しめることだろう。

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五葉山一泊登山 前編

釜石市、大船渡市、住田町にまたがる五葉山にはこれまで何度も登ってきたが、いずれも日帰り登山だった。自宅からの距離的にも、朝早く出発すれば日帰りで充分楽しめる山でもあったからだが。ただ、頂上直下の無人の山小屋は立ち寄るたびにいつもきれいに掃除されていて水場も有り、海から上る朝日を眺めるために泊まってみるのもいいかな~、そろそろ年賀状の写真も用意しとかないといけないしな~。一方で来年は朝日連邦の縦走などを目標としているため、一度山小屋宿泊を経験しておきたいこともあり、今回の五葉山一泊登山となった。

 (どの写真もクリックすると大きくなります)

Photo 一泊するので登山開始は午後1時過ぎ。

赤坂峠の登山口は紅葉が見頃であったが、五葉山自体はもう終わりで、登山口には乗用車が7・8台。7月のハクサンシャクナゲが盛りの頃の、観光バスが何台も並んでいた様子がウソのようだ。

静かな登山道に入ってゆく。

Photo_2 4合目まではきつくない登り。5月末から見頃になる自生のツツジ林も他の木が葉を落とした後なので、「こんなにあったんだ」と驚くほどいつもより広く見える。

4合目の畳石のところで一休み。1泊するので寝袋やガスカートリッジ・ストーブ、コッヘル、食料、ビール(やっぱり)などの荷物で55リットルのバックも満杯だ。登山口からは山小屋への協力としてのマキを2本積んでいる。総重量17Kgほどかな? たまに仰向けにひっくり返りそうになる。

  Photo_3

4合目から8合目まではそこそこきつい登りだ。

時折、モミジが赤く染まった葉を残していてくれて目を楽しませてくれたが、他の落葉樹には葉っぱは無く、秋の空がよく見える。

 

 

Photo_5 これは今年の7月上旬の写真です。

9合目手前から頂上手前まではハクサンシャクナゲの群生地です。見ごたえありますよ。花の色が白とピンクの二色有り、10輪ぐらいの花がゴソッとまとまって咲いているのが印象的だ。登山と花を見物に来た、たくさんのおばちゃんたちのおしゃべりも印象的だ。

 

Photo_4 そんなことを思い出しながら山小屋「しゃくなげ荘」に到着。

築20年ほど経つが立派な外観。裏手にトイレが有り、左手には水場があります。周囲には数箇所ベンチとテーブルがあり、登山者のちょうどよいランチ・休憩場所になっています。

 

  

Photo_6 山小屋の中はご覧の通りピッカピカに掃除されていて快適に泊まれそうですよ。「私の部屋よりもきれいだな」とうなずきつつバックを降ろし、汗をかいた上着を着替えてさっぱり身軽になる。

ここまで2時間かかった、いつもより15分遅いな。重い荷物のせいだろうな~。

 

Photo_7 一息ついて、頂上方面へ。鳥居を新調した日枝神社で良い朝日の写真が撮れます様にとお祈りし、頂上へ行ってみるが見渡す周囲の山々は霞がかかったようによく見えない。早池峰山は全然見えず六角牛山でさえ輪郭だけだ。海も山頂からは入り江の部分が見えるだけ。太平洋本体を見るには立ち入り禁止の植生保護地帯に入らないといけないので、それはできない。撮影場所は再度検討だな。

 

Photo_9 早々に山小屋に戻り撮影場所探し。一番東端のベンチから海が見えそうだ。ここに決めよう。

夕闇もせまってきたので、夕飯の準備。夕飯といてもインスタントラーメンに豚肉ときざんできた野菜を入れて煮るだけだ。でもこれがまた山で食べると美味しいんだよね~。苦労して運んできたビールで乾杯(平地で飲むよりもうまいんだなこれが)。

今夜は他に宿泊者もいないので自分のペースでのんびりできそうだ。

灯りはヘッドランプとローソクランタン(半径1mまでしか見えない)のみ。それで一人でよく怖くないね、さみしくないのと言われそうだが、山の上でこれからの登山予定や、行ってみたい所に思いをめぐらせると、怖いとか、さみしいとか思っている暇が無く、あっという間に夜が更けていくのだ。

翌日の様子は後日報告。

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震災と復興の写真展

岩手・宮城内陸地震から4ヶ月が過ぎましたが、宮城県では栗駒耕英地区や花山浅布・温湯地区などへは今も一般の人たちは立ち入ることができない状況です。

これまでの報道では、大きく崩れてしまった山や谷の様子は何度も流すものの、こまかな名所の様子は知らされず、私もただ心配することしかできませんんでした。もちろん、被災された方の生活の復旧が優先されるべきではありますし、私も協力できることがあればと考えていますが、一方で栗駒山周辺の自然を愛してきた人もたくさんいるわけで、多くの人が、「あそこはどうなってしまったのだろう」、とやきもきしている事と思います。

現在、栗原市役所(築館)1階のロビーで「ファインダーから覗いた震災と復興」という震災写真企画展が開催されていますので、心配されている方はぜひご覧になってください。

残念ながらもう二度と見ることができなくなった風景も多く有りますが、それをしっかりと受け止めて、残った自然と、新しく楽しませてくれることになるだろうが今はまだ瓦礫のままの自然を見守っていこうと改めて思わされました。

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Photo 写真展の様子です。

被災地の状況と、行方不明者の捜索や瓦礫の撤去などの様子、ボランティアのみなさんの応援の様子など、多くの写真があります。

自衛隊の方から提供いただいた航空写真が、こまかな被災状況を伝えてくれました。

もう見ることができなくなった美しい景色を数箇所紹介します。なおこれは私が展示写真と航空写真から見て判断したもので、決定ではありませんが・・・。

06_001

「行者滝」です。06年の7月撮影

ここは栗駒山の入り口。一息入れて山に向かうにはちょうど良い休憩場所でもありした。

駒の湯温泉を飲み込んだ土石流がここに土砂ダムを作ってたくさんの岩と流木で埋まってしまいました。

 

Photo_3 耕英地区の中央を流れるイワナ沢にある「窓滝」です。

昨年11月2日の撮影です。

この辺の山の崩落もすごく、土石流で埋まってしまったようでした。

滝までの歩道から見た紅葉もきれいでした。イワナの泳ぐ姿も見えていたのですが。

 

 

Photo_4 花山、浅布渓谷の紅葉です! 

昨年10月29日の撮影。谷の両側から迫ってくる紅葉と水の流れの美しさが印象的でした。

国道398号線から歩いて5分ぐらいで行ける手軽さもよかったのですが。

 

Photo_5 浅布渓谷の「不動の滝」です。

数百メートル上流には土砂ダムができています。航空写真ではこのへんも小さいながら茶色く埋まっていたので、やはりもう見られないのかも知れません。

 

Photo_6 花山の国道398号線、湯浜峠から見た栗駒山方面の紅葉です。昨年10月29撮影。今年は紅葉が早いようなのでもうこんな風に見えているかもしれませんね。

道路さえ通れるようになれば、これからもこの景色は見ることができると思います。

 

Photo_7 秋田県と宮城県の県境付近です。

秋田県側は県境まで通れるようになったようですが。宮城県側は復旧のメドが立っていません。

思わず車を止めて写真を撮りたくなる風景です 

 

 

もっともっと安否を知りたい場所がたくさんあります。自分の目で確認できる日が早く来るように今は祈るのみです。

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七時雨山の紅葉登山

姫神山登山だけでは足らずに、七時雨山(ななしぐれやま、1063m)まで登ってしまおうという中年のおじさんとしては少々無謀な行動に、不思議と不安は無く逆にあの美しい風景とまた会えるんだというワクワク感でいっぱいになっていた。

国道4号線を北上。沼宮内を経て中山から県道30号線に入り、田代平高原へ向かう。途中の奥中山付近の紅葉は盛りに近いのか、えんじと黄色の木々が美しい。

田代平に着くと広大なキャベツ畑と大根畑で働いている皆さんに対して、のんきに紅葉見物をしている自分に引け目を感じつつ登山口へ。

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Photo_12 登山口の七時雨山荘が赤い屋根、周りを牧場が取り囲んでいいて、その背後に七時雨山がどんと座っている。

七時雨山は双耳峰で、ほぼ同じ高さのピークである北峰と南峰が仲良く並んでいる姿は、写真とは反対側の東北自動車道、安代ICから最もきれいに見える(と私は思っている)。

Photo_13 登山道は七時雨山荘横の登山者用駐車場から3合目までは牧場の中を作業道や牧草地を通っている。

放し飼いの牛がたくさんいるので、写真のように登山道に牛がドンと立っていることもある。刺激しないように知らんぷりして通るのがベストかと思う。あくまでも牧場内を通らせてもらっていることを忘れないように。

Photo_14 牧場内のカエデなどが色づいている。あの4本の木のまん中を通ってのんびり登ってゆく。牧場内には黄色の丸い登山道の標識があり、それをたどれば迷わない。

のんびりしすぎて、いたるところにある牛の糞を踏まないように注意。

 

Photo_15 ここが3合目。牧場と分かれて広葉樹の森の中に入って行く。

ここまで来ただけでもピクニック気分で楽しくなるだよね。

 

 

Photo_16 森の中は、ほどほどにきつい登りが7合目あたりまで続く。夏には生い茂る緑の葉が強い日差しをさえぎってくれて、涼しささえ感じさせてくれる森だが、今はだいぶ葉も落ちてしまい空がよく見える。

静けさの中、ときどき朴の葉が枝にぶつかって落ちる音がことさら大きく聞こえビクッとする。(熊じゃないだろうな)

Photo_17 7合目を過ぎると時折稜線に出る。周囲の山々を見渡す楽しみがでてきた。

登山道では写真のようなブナの変形した幹も数箇所見られ驚くと同時にこの辺の冬の雪の量はすごいんだろうなと思いをめぐらす。

 

 

 

Photo_18 8合目を過ぎようやく北峰のピークが見える。

笹におおわれている北峰まではゆるやかなアップダウンの登山道を行けばもうすぐだ。

途中で3組程の下山者と会う。どうやら残りは私だけだ。

 

Photo_19 北峰に到着。標高は1060m。登山口から1時間25分。

平らな土の頂上には南峰より3m低いものの一等三角点は、こちらに有る。

岩手山がかすんで見え雲もかかってきた。

 

Photo_20 北峰から南峰を見る。

笹の中の道を下りてまた登る。10分ほどで着くが滑りやすいので注意だ。

 

 

 

10 南峰(1063m)に到着。

ここからはスキー場のコースをいく筋もきざんだ安比高原や八幡平がよく見えるのだが今日はかすんでいて残念。

弘前方面に向かう東北自動車道が山間をうねっていく姿もよく見えた。

 

12 この方向には姫神山がうっすらと見えた。つい4時間前にあの頂上にいてこっちを見ていたのだと思うと不思議な気持ちだ。と同時に俺ってバカみたいともちょっとだけ思ったが、「マッいいか、きれいな景色も見れたし」。

(写真を目を凝らしてみてください)

 

11 南峰の頂上で今回の登山で唯一花を見つけた。

エゾオヤマリンドウだと思います。「手違いで遅く咲いちまったよ」と言いたげに見えたのは気のせいか?

 

 

13 南峰で30分ほどのんびりして再び北峰に戻り同じ道を下山。途中、一人で登ってくる人あり。こんな時間にジーンズで軽装だが、軽い足取りで登ってくるあたりはベテランか・・・?などと推理している間に牧場に出る。

ここまで来るとホッとする。しかし牛と牛の糞には気をつけたい。

北峰から55分かかって七時雨山荘着。

山荘には鉱泉があるので入浴して汗を流したかったが、家に帰るのが遅くなりそうだったので今回は断念。前回は入浴し、広くは無いがきれいな浴場で気持ちがよかった。次回はぜひ利用したい。山荘には宿泊もできるのでいつかはゆっくり泊まってみたいものだ。

今回は強行軍の姫神山、七時雨山の連続登山だったが存分に楽しめた。翌日の筋肉痛がどうなるか憂いつつ帰路に着く。

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姫神山の紅葉登山

そろそろ標高1000m前後の山の紅葉も見頃かなと思い、盛岡市の北部に位置する、円錐形の姿がきれいな姫神山(1123m)に向かった。

高速道路を滝沢ICで下り国道4号線へ。道路わきに立っていた気温表示計をひょいと見ると、なんと「2℃」ではないか。「また~うそでしょ」と窓を開けてみると「ひえ~さみい!」。昨日の夜は月がとてもきれいに見えていたので放射冷却が強かったのだろう。ラジオでは玉山地区の藪川では氷点下を記録したと言っていた。「さすがは藪川だな」と妙な感心をしつつ一本杉登山口へ。

姫神山に登るのは今回が初めてなので植生や見所などは知らずに来たのだが、紅葉は登山口付近が見頃になっていた。

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Photo 7時5分に登山口を出発。駐車場には4台の車だけ。

スズランの群生地(もちろん今は咲いていない)を過ぎると森の中の登山道へと入る。植林された杉の木が多く薄暗く急な道が続く。

 

Photo_4  ほどなく一本杉と呼ばれる杉の木が現れる。この辺の杉の木の親分なのだろう。周りの杉の3倍はありそうな、ひときわ太い幹だ。

一本杉のすぐ脇には清水が湧いているが今は飲めなくなったようだ。

ご覧のとおりの急斜面がずっと続んです。階段状になった道をあえぎながら、何度も立ち止まりながらひたすら登るだけという感じです。

 

 

Photo_5 7合目ぐらいに来るとやっと杉の木も無くなり広葉樹の森になる。しかし紅葉はもう終わりなのだろう。木々の枝の葉も少なくなり、枝の隙間から岩手山や下界の様子が少しずつ見えてくる。

この辺に来ると登山道に岩が目立ってくる。

 

Photo_6 特にこの写真のまん中の平べったい円形の岩は、小型のUFOが不時着でもしたかのようなかっこうをしており、おもしろい。

他にも奇妙な形の岩がたくさんあるので楽しみながら登った。

 

 

Photo_7 頂上直下でやっと展望も開け、景色を確認しつつ頂上へ。 所要時間1時間25分

山頂の奥の宮には、地元渋民出身の歌人石川啄木の写真も祭られており、郷土の人の啄木に対する愛情がうかがい知れる。

 

Photo_8 おお!岩手山もきれいだ。少しもやがかかっていたものの、この方向から見ると姫神山をそのまま大きくしたように見える。昔の伝説で岩手山と姫神山が夫婦だったと話に、思わずうなずいてしまいそうだ。美男美女の夫婦だったのだろう。

 

 

Photo_9 東側を向くと今朝氷点下だった藪川方面だ。チラッと白く見えるのが岩洞湖(がんどうこ)。冬は湖上のワカサギ釣りで有名だが、今頃は湖沿いの道にきのこ売りの売店が並び、にぎわっているのだろうな~。

 

 

Photo_10 南側は、やっと紅葉の森が牧場まで続いているのが見えた。

この方向のずっと先には早池峰山が見えるはずなのだが、もやがかかり残念ながら見えなかった。

頂上は風が強く寒かったので20分程の滞在で退散。

 

Photo_11 下山は「こわ坂コース」を下りる。こちらは岩は無くずっと広葉樹の森の中だ。展望は良くないものの降り積もった落ち葉がフワフワで心地よい。クールダウンにちょうど良さそうだ。

こわ坂登山口まで40分で到着。ここからは一般道を20分ほど下り一本杉登山口へ戻り登山終了。

駐車場の車は20台ほどに増えていた。

所要時間は参考までに使ってください。

登山終了は良いのだが、まだ10時前だ。「なんか物足りないな~」と感じ、体力もまだ余裕がありそうだし、「せっかく高いガソリン代をかけ、高速道路も使ってきたんだよな~」という貧乏性も後押しし、「よし!紅葉の七時雨山を見に行くか」と、一路、八幡平市田代平高原へと車を走らせたのであった。

            ・・・・・つづく

 

 

 

 

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栗駒山の紅葉登山

今週、栗駒山の紅葉を見ながら登山しようと思いながら天気の良さそうな日を待っていたら10日(金)になってしまった。案の定、山頂から昭和湖付近までの紅葉は終わっていて今は須川温泉、須川湖周辺から名残ヶ原あたりが見頃を迎えていた。

小安温泉からの道は地震被害からの復旧工事があちこちで行われており、通行には充分注意したい。

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Photoご覧のとおり須川湖はきれいな紅葉だ。写真を撮りながらゆっくり散歩をする。

貸しボートのなどの営業はしていないが、来年に向けてキャンプサイトの改修工事が行われていた。またあの賑わいを取り戻してほしいな。

 

Photo_2

朝6時40分から登り始める。

名残ヶ原は、朝の太陽に紅葉とススキの穂が輝いてとても美しい。花の咲いている時期も良いが、秋もいいね~。

 

 

Photo_3 登山道の落ち葉もきれいだ。

雨続きだったので小さな沢状態になっている。滑らないように注意して登る。

 

 

 

Photo_4 栗駒山頂上から宮城県側の東栗駒山方面を見る。

やっぱり紅葉は終わっている。今はイワカガミ平付近まで下りていた。去年も同じ10月10日に東栗駒山に登り紅葉は最高潮だったのだが・・・。今年は去年より4・5日ぐらい紅葉の進み方が早いようだ。

 

Photo_5 今度は須川湖方面を見る。やっぱりその付近の紅葉が良いようだな。

今日は、写真の右側に見える秣(まぐさ)岳まで縦走する予定だ。

頂上では私の他に4人程しかおらず。8時半なら当然か。

 

Photo_6 秣岳(1424m)に縦走するのは今回が初めて。須川分岐から入り、なだらかなアップダウンの道をたどる。笹の原が多く前日までの雨で濡れているため、すぐにズボンがべちゃべちゃになる。

 

 

Photo_7 途中数箇所に湿原と草原があり目を楽しませてくれる。

金色に輝く草原は風になびいて見ていて飽きない。木道の上でしばし休憩をしながらずっとながめていた。

夏に来たらどんな風景なんだろうね。

 

8 天上の湿原には池塘もあった。こんな狭い稜線によくぞ残っていたなと思うほどだ。

来年は花の咲くころ絶対来て見たい。どんなに美しい景色だろうかと今から楽しみだ。

 

 

Photo_8 やっと秣岳山頂。

頂上は濡れていることもあり腰を下ろせそうなところは無く、「草原で休憩してきて正解だったな」などと思いながらも立ったままで展望を楽しむ。

 

 

Photo_9 小安峡側の紅葉がきれいだ。葉が赤く色ずく木が多いのだろう、燃えるような赤だ。

今は通れない国道398号線の湯浜峠から栗駒山を眺めるとこんな色になっていたな~と思い出す。

 

Photo_10 山頂から須川湖が真下に見える。

秣岳登山口は須川湖のちょっと下にあるため、急な道を下りてゆくことになる。道が滑りやすいので要注意だ。

 

 

Photo_11 途中、こんなきれいなブナ林を通りながら下ってゆく。

秣岳登山口から須川温泉登山口までは自動車道路をてくてくと2.7Km登って行かなければならない。しかし滑りやすい登山道にくらべたら比較にならないほど歩きやすい。

紅葉を楽しみながら須川温泉へ。

全工程5時間半の登山終了。

登山口駐車場には30台ほどの車が止めてあった。「みなさん楽しんできてくださいね」。

いつもの紅葉時期の須川温泉ならば、平日でも駐車場に車を止めるための渋滞がおきているのに、三分の二以上は空いている。今がゆっくり温泉に入れるチャンスです。皆で来て見ましょう。

 

 

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気仙川・矢作川を訪ねて

遠野を旅した後、赤羽根トンネルを抜けて住田町に入る。

住田町、陸前高田市を流れる気仙川は鍾乳洞である滝観洞の一帯の山々を上流源とする清流だ。25年ほど前に初めてこの川と出会ったときは、「川って本当はこんなにきれいなものなんだ」と感動した。清流のまま海まで流れている川は、それまで見たことが無かったからだ。

いつもは滝観洞までさかのぼって行ったものだが、上流部は護岸工事がさかんで、川がコンクリート製の真直ぐな排水溝になり、さらに遠野と釜石を結ぶ新仙人峠道路ができてからというもの山里の風情が少なくなり、私にとって見るべきものが無くなってしまった。

有住中学校付近から気仙川沿いの国道340号線をゆっくりと下ってゆく。

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Photo しばらく行くと川に木製の一見頼りなさそうな橋がかかっている。松日橋と呼ばれる流れ橋だ。対岸の農地や民家とを結ぶ大事な橋だ。

流れ橋とは、普段はしっかりしているが、増水し水位が橋板に達したときには水に逆らわずに分解し、材料の材木にはそれぞれロープが結ばれていて下流には流されずに再びそれを使って橋がつくれるようになっている。

Photo_2 昔の人の知恵はすごいものだと感心しつつ橋を渡ってみる。ゆっさゆっさと上下しながらの渡り心地は、私の家の近所の川にあった小さい木の橋を思い出し懐かしい。

それにしてもこの川の透き通った水にはいつも驚かされる。川底の石のひとつひとつをしっかり見ることができる。逃げ惑う魚の姿もくっきりだ。

Photo_3 春、夏はヤマメやアユをねらう釣り人の姿がたくさん見られるのだが。もう禁漁期に入ったのでしょうか川は静かに流れていました。

 

  

 

昼食は陸前高田でラーメンを食べ高田松原の砂浜で休憩。カキ養殖のいかだを遠く眺めつつ、今度は冬に来てきれいな川が注ぐ広田湾のカキを食べてみようと誓った(誓うほどのことでもないか)。

Photo_6 国道343号線を一関方面へ。ここではやはり清流矢作川(やはぎがわ)沿いの景色を楽しむ。

気仙川よりはずっと水量は少ないものの、それ以上に水は美しいと言っても良いかもしれない。川の直ぐそばに民家があり、人と川との親密さは大きいようだ。

 

Photo_7 深いところの水の色は青みがかっていて、たくさんの魚が群れている。

どこを撮っても絵になる感じだ。

 

 

 

Photo_8 散歩帰りのワンコの汚れを洗い流してくれるのもこの川だ。川に入る前は、さかんに私にほえていたワンコだが(あやしいおっさんにしか見えないだろうな)、きれいに洗ってもらったら機嫌が良くなり私に近づいてきて頭をなでさせてくれた。

皆をやさしくさせてくれそうな川だものな~。

 

Photo_9 夏にこの川で泳いだらどんなに気持ちが良いのだろう。魚をつかまえたり、疲れたら川で冷やしていたスイカを食べたりと。子どもたちの歓声が聞こえてきそうだ。

 

 

 

Photo_11 この川の最上流部には国道343号線のループ橋がある。狭い谷間に安全な道路を造るためには最良の方法なのだろう。

確かに私が初めて陸前高田に来た頃は、狭い山道を大型トラックや観光バスが何台も通り怖い思いもしている。ガードレールのすぐ横は100メートル以上もありそうな谷底というところも何ヶ所も有った。

ループ橋の下には今も民家が点在し人々が生活している。その姿にこの橋はいつまでもマッチしないんだろうな。

 

Photo_12 「昔はどんだけ雨が降っても沢の水が濁ることは無かったんだが、今では雨やんでしばらくしないときれいになんねえ」。とここに住む老人が語っていた。

いつまで在るかわからないこの川美しさをせめて今のうちにたくさん見て写真に留めておきたいと、私の旅は続くのであった。

 

 

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遠野旅行

稲刈りの季節に北上山地南部を訪ねたことがなかったので、遠野をメインとした旅に出た。

山里の風景をこよなく愛する私なので、室根、大東、江刺などのこれまで通ったことの無い脇道を通り初めて出会う風景を楽しみ、種山高原を超えて遠野に至る。

大東の小黒滝や天狗岩牧場を楽しんで奥州市江刺区に入る。

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Photo 江刺区の米里、人首(ひとかべ)地区から種山高原に続く県道8号線の途中に旧木細工中学校がある。ここは昭和32年製作の映画、宮沢賢治の童話「風の又三郎」のロケ地にもなった所である。

学校統合になり廃校となって30年にもなるため、だいぶ朽ち果ててしまってはいるものの、校歌の歌碑を読みながら当時の姿を偲んでみる。

Photo_2 種山高原は風が強く天気も悪かったので止まらずに遠野の小友方面に下る。

途中の田んぼにあった小さな祠(ほこら)は、刈り取られた稲穂を満足そうにながめていた(ような気がした)。

 

Photo_3 遠野市街には小友峠を越えて綾織地区へ入る。

小友峠からは早池峰山も見え(写真中央奥)遠野に着いたことを感じさせる。まだ稲刈りがあまり進んでいない田んぼが黄金色に輝ききれいだ。

  

 

Photo_4 さっそく遠野を一望できる高清水牧場へ登り展望台へ。

おお!素晴しい眺めだ。

実は、遠野には何度も来ている私もこの展望台に来たのは初めて。六角牛山、愛染山が見える。五葉山はてっぺんに雲がかているな。

Photo_5 おっ、こっちには林立する風車が目を引く貞任牧場が見える。しばし風景に見とれる。

山のことばかりですみません。ちなみにこちらの方向の平地には、カッパ淵、山口の水車などの名所があります。

 

Photo_6 翌日の早朝に同じ場所から撮った写真です。技術が未熟なため白っぽくなりましたが、日の出前の街は霧でおおわれ、まだ眠っているようです。

日の出を見ながらコーヒーとパンの朝食。ぜいたくな時間ですね。

 

Photo_7 霧がますます濃くなって来たので下山することに。

牧場の牛たちも、朝もやのなかで朝食だ(一日中食べてんだよと牛に言われそうだが)。いかにも牧場の朝という雰囲気だね~。

 

Photo_8 猿ヶ石川の上流、小出地区方面へ。ところどこに今は住んでいる人のいない茅葺屋根の民家が見られた。(写真中央にも見られますので注意して見てください)

荒川牧場では天気が悪くなり楽しみにしていた早池峰山と薬師だけの紅葉見物はできず川井村の大仁田方面へ。

 

Photo_9 ここでも茅葺屋根の民家に見入ってしまう。

周囲の自然と一体になっていながら人々の暮らしの匂いがするような感じにとても心がひかれる。私の山里好きの一つの理由がこれです。

 

 

Photo_10 国道340号で遠野に戻り青笹地区の荒神神社へ。田んぼの中にある小さな神社だが、この時期どんな姿をしているかなと気になっていた。

昔から長い間農作業の守り神だったんだろうな。神様自身も大事に村人に守られているようでいつもきれいにしている。

 

Photo_11 荒神神社から数百メートルの牧草畑でニホンカモシカの親子(だと思う)三頭が草を食べていた。車も良く通る場所であり、しかも単独ではなく三頭も。遠野のふところの深さを知る。

仲良く食べていたのでそのまま静かに立ち去る。

 

住田、陸前高田を経る帰路については後日報告。

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