« 震災と復興の写真展 | トップページ | 五葉山一泊登山 後編 »

五葉山一泊登山 前編

釜石市、大船渡市、住田町にまたがる五葉山にはこれまで何度も登ってきたが、いずれも日帰り登山だった。自宅からの距離的にも、朝早く出発すれば日帰りで充分楽しめる山でもあったからだが。ただ、頂上直下の無人の山小屋は立ち寄るたびにいつもきれいに掃除されていて水場も有り、海から上る朝日を眺めるために泊まってみるのもいいかな~、そろそろ年賀状の写真も用意しとかないといけないしな~。一方で来年は朝日連邦の縦走などを目標としているため、一度山小屋宿泊を経験しておきたいこともあり、今回の五葉山一泊登山となった。

 (どの写真もクリックすると大きくなります)

Photo 一泊するので登山開始は午後1時過ぎ。

赤坂峠の登山口は紅葉が見頃であったが、五葉山自体はもう終わりで、登山口には乗用車が7・8台。7月のハクサンシャクナゲが盛りの頃の、観光バスが何台も並んでいた様子がウソのようだ。

静かな登山道に入ってゆく。

Photo_2 4合目まではきつくない登り。5月末から見頃になる自生のツツジ林も他の木が葉を落とした後なので、「こんなにあったんだ」と驚くほどいつもより広く見える。

4合目の畳石のところで一休み。1泊するので寝袋やガスカートリッジ・ストーブ、コッヘル、食料、ビール(やっぱり)などの荷物で55リットルのバックも満杯だ。登山口からは山小屋への協力としてのマキを2本積んでいる。総重量17Kgほどかな? たまに仰向けにひっくり返りそうになる。

  Photo_3

4合目から8合目まではそこそこきつい登りだ。

時折、モミジが赤く染まった葉を残していてくれて目を楽しませてくれたが、他の落葉樹には葉っぱは無く、秋の空がよく見える。

 

 

Photo_5 これは今年の7月上旬の写真です。

9合目手前から頂上手前まではハクサンシャクナゲの群生地です。見ごたえありますよ。花の色が白とピンクの二色有り、10輪ぐらいの花がゴソッとまとまって咲いているのが印象的だ。登山と花を見物に来た、たくさんのおばちゃんたちのおしゃべりも印象的だ。

 

Photo_4 そんなことを思い出しながら山小屋「しゃくなげ荘」に到着。

築20年ほど経つが立派な外観。裏手にトイレが有り、左手には水場があります。周囲には数箇所ベンチとテーブルがあり、登山者のちょうどよいランチ・休憩場所になっています。

 

  

Photo_6 山小屋の中はご覧の通りピッカピカに掃除されていて快適に泊まれそうですよ。「私の部屋よりもきれいだな」とうなずきつつバックを降ろし、汗をかいた上着を着替えてさっぱり身軽になる。

ここまで2時間かかった、いつもより15分遅いな。重い荷物のせいだろうな~。

 

Photo_7 一息ついて、頂上方面へ。鳥居を新調した日枝神社で良い朝日の写真が撮れます様にとお祈りし、頂上へ行ってみるが見渡す周囲の山々は霞がかかったようによく見えない。早池峰山は全然見えず六角牛山でさえ輪郭だけだ。海も山頂からは入り江の部分が見えるだけ。太平洋本体を見るには立ち入り禁止の植生保護地帯に入らないといけないので、それはできない。撮影場所は再度検討だな。

 

Photo_9 早々に山小屋に戻り撮影場所探し。一番東端のベンチから海が見えそうだ。ここに決めよう。

夕闇もせまってきたので、夕飯の準備。夕飯といてもインスタントラーメンに豚肉ときざんできた野菜を入れて煮るだけだ。でもこれがまた山で食べると美味しいんだよね~。苦労して運んできたビールで乾杯(平地で飲むよりもうまいんだなこれが)。

今夜は他に宿泊者もいないので自分のペースでのんびりできそうだ。

灯りはヘッドランプとローソクランタン(半径1mまでしか見えない)のみ。それで一人でよく怖くないね、さみしくないのと言われそうだが、山の上でこれからの登山予定や、行ってみたい所に思いをめぐらせると、怖いとか、さみしいとか思っている暇が無く、あっという間に夜が更けていくのだ。

翌日の様子は後日報告。

|

« 震災と復興の写真展 | トップページ | 五葉山一泊登山 後編 »

登山」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 五葉山一泊登山 前編:

« 震災と復興の写真展 | トップページ | 五葉山一泊登山 後編 »