姫神山の紅葉登山
そろそろ標高1000m前後の山の紅葉も見頃かなと思い、盛岡市の北部に位置する、円錐形の姿がきれいな姫神山(1123m)に向かった。
高速道路を滝沢ICで下り国道4号線へ。道路わきに立っていた気温表示計をひょいと見ると、なんと「2℃」ではないか。「また~うそでしょ」と窓を開けてみると「ひえ~さみい!」。昨日の夜は月がとてもきれいに見えていたので放射冷却が強かったのだろう。ラジオでは玉山地区の藪川では氷点下を記録したと言っていた。「さすがは藪川だな」と妙な感心をしつつ一本杉登山口へ。
姫神山に登るのは今回が初めてなので植生や見所などは知らずに来たのだが、紅葉は登山口付近が見頃になっていた。
(どの写真もクリックすると大きくなります)
スズランの群生地(もちろん今は咲いていない)を過ぎると森の中の登山道へと入る。植林された杉の木が多く薄暗く急な道が続く。
ほどなく一本杉と呼ばれる杉の木が現れる。この辺の杉の木の親分なのだろう。周りの杉の3倍はありそうな、ひときわ太い幹だ。
一本杉のすぐ脇には清水が湧いているが今は飲めなくなったようだ。
ご覧のとおりの急斜面がずっと続んです。階段状になった道をあえぎながら、何度も立ち止まりながらひたすら登るだけという感じです。
7合目ぐらいに来るとやっと杉の木も無くなり広葉樹の森になる。しかし紅葉はもう終わりなのだろう。木々の枝の葉も少なくなり、枝の隙間から岩手山や下界の様子が少しずつ見えてくる。
この辺に来ると登山道に岩が目立ってくる。
特にこの写真のまん中の平べったい円形の岩は、小型のUFOが不時着でもしたかのようなかっこうをしており、おもしろい。
他にも奇妙な形の岩がたくさんあるので楽しみながら登った。
頂上直下でやっと展望も開け、景色を確認しつつ頂上へ。 所要時間1時間25分
山頂の奥の宮には、地元渋民出身の歌人石川啄木の写真も祭られており、郷土の人の啄木に対する愛情がうかがい知れる。
おお!岩手山もきれいだ。少しもやがかかっていたものの、この方向から見ると姫神山をそのまま大きくしたように見える。昔の伝説で岩手山と姫神山が夫婦だったと話に、思わずうなずいてしまいそうだ。美男美女の夫婦だったのだろう。
東側を向くと今朝氷点下だった藪川方面だ。チラッと白く見えるのが岩洞湖(がんどうこ)。冬は湖上のワカサギ釣りで有名だが、今頃は湖沿いの道にきのこ売りの売店が並び、にぎわっているのだろうな~。
この方向のずっと先には早池峰山が見えるはずなのだが、もやがかかり残念ながら見えなかった。
頂上は風が強く寒かったので20分程の滞在で退散。
下山は「こわ坂コース」を下りる。こちらは岩は無くずっと広葉樹の森の中だ。展望は良くないものの降り積もった落ち葉がフワフワで心地よい。クールダウンにちょうど良さそうだ。
こわ坂登山口まで40分で到着。ここからは一般道を20分ほど下り一本杉登山口へ戻り登山終了。
駐車場の車は20台ほどに増えていた。
所要時間は参考までに使ってください。
登山終了は良いのだが、まだ10時前だ。「なんか物足りないな~」と感じ、体力もまだ余裕がありそうだし、「せっかく高いガソリン代をかけ、高速道路も使ってきたんだよな~」という貧乏性も後押しし、「よし!紅葉の七時雨山を見に行くか」と、一路、八幡平市田代平高原へと車を走らせたのであった。
・・・・・つづく
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