震災と復興の写真展
岩手・宮城内陸地震から4ヶ月が過ぎましたが、宮城県では栗駒耕英地区や花山浅布・温湯地区などへは今も一般の人たちは立ち入ることができない状況です。
これまでの報道では、大きく崩れてしまった山や谷の様子は何度も流すものの、こまかな名所の様子は知らされず、私もただ心配することしかできませんんでした。もちろん、被災された方の生活の復旧が優先されるべきではありますし、私も協力できることがあればと考えていますが、一方で栗駒山周辺の自然を愛してきた人もたくさんいるわけで、多くの人が、「あそこはどうなってしまったのだろう」、とやきもきしている事と思います。
現在、栗原市役所(築館)1階のロビーで「ファインダーから覗いた震災と復興」という震災写真企画展が開催されていますので、心配されている方はぜひご覧になってください。
残念ながらもう二度と見ることができなくなった風景も多く有りますが、それをしっかりと受け止めて、残った自然と、新しく楽しませてくれることになるだろうが今はまだ瓦礫のままの自然を見守っていこうと改めて思わされました。
(写真はどれもクリックすると大きくなります)
被災地の状況と、行方不明者の捜索や瓦礫の撤去などの様子、ボランティアのみなさんの応援の様子など、多くの写真があります。
自衛隊の方から提供いただいた航空写真が、こまかな被災状況を伝えてくれました。
もう見ることができなくなった美しい景色を数箇所紹介します。なおこれは私が展示写真と航空写真から見て判断したもので、決定ではありませんが・・・。
「行者滝」です。06年の7月撮影
ここは栗駒山の入り口。一息入れて山に向かうにはちょうど良い休憩場所でもありした。
駒の湯温泉を飲み込んだ土石流がここに土砂ダムを作ってたくさんの岩と流木で埋まってしまいました。
昨年11月2日の撮影です。
この辺の山の崩落もすごく、土石流で埋まってしまったようでした。
滝までの歩道から見た紅葉もきれいでした。イワナの泳ぐ姿も見えていたのですが。
昨年10月29日の撮影。谷の両側から迫ってくる紅葉と水の流れの美しさが印象的でした。
国道398号線から歩いて5分ぐらいで行ける手軽さもよかったのですが。
数百メートル上流には土砂ダムができています。航空写真ではこのへんも小さいながら茶色く埋まっていたので、やはりもう見られないのかも知れません。
花山の国道398号線、湯浜峠から見た栗駒山方面の紅葉です。昨年10月29撮影。今年は紅葉が早いようなのでもうこんな風に見えているかもしれませんね。
道路さえ通れるようになれば、これからもこの景色は見ることができると思います。
秋田県側は県境まで通れるようになったようですが。宮城県側は復旧のメドが立っていません。
思わず車を止めて写真を撮りたくなる風景です
もっともっと安否を知りたい場所がたくさんあります。自分の目で確認できる日が早く来るように今は祈るのみです。
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