遠野旅行
稲刈りの季節に北上山地南部を訪ねたことがなかったので、遠野をメインとした旅に出た。
山里の風景をこよなく愛する私なので、室根、大東、江刺などのこれまで通ったことの無い脇道を通り初めて出会う風景を楽しみ、種山高原を超えて遠野に至る。
大東の小黒滝や天狗岩牧場を楽しんで奥州市江刺区に入る。
(どの写真もクリックすると大きくなります)
江刺区の米里、人首(ひとかべ)地区から種山高原に続く県道8号線の途中に旧木細工中学校がある。ここは昭和32年製作の映画、宮沢賢治の童話「風の又三郎」のロケ地にもなった所である。
学校統合になり廃校となって30年にもなるため、だいぶ朽ち果ててしまってはいるものの、校歌の歌碑を読みながら当時の姿を偲んでみる。
種山高原は風が強く天気も悪かったので止まらずに遠野の小友方面に下る。
途中の田んぼにあった小さな祠(ほこら)は、刈り取られた稲穂を満足そうにながめていた(ような気がした)。
小友峠からは早池峰山も見え(写真中央奥)遠野に着いたことを感じさせる。まだ稲刈りがあまり進んでいない田んぼが黄金色に輝ききれいだ。
おお!素晴しい眺めだ。
実は、遠野には何度も来ている私もこの展望台に来たのは初めて。六角牛山、愛染山が見える。五葉山はてっぺんに雲がかているな。
おっ、こっちには林立する風車が目を引く貞任牧場が見える。しばし風景に見とれる。
山のことばかりですみません。ちなみにこちらの方向の平地には、カッパ淵、山口の水車などの名所があります。
翌日の早朝に同じ場所から撮った写真です。技術が未熟なため白っぽくなりましたが、日の出前の街は霧でおおわれ、まだ眠っているようです。
日の出を見ながらコーヒーとパンの朝食。ぜいたくな時間ですね。
牧場の牛たちも、朝もやのなかで朝食だ(一日中食べてんだよと牛に言われそうだが)。いかにも牧場の朝という雰囲気だね~。
猿ヶ石川の上流、小出地区方面へ。ところどこに今は住んでいる人のいない茅葺屋根の民家が見られた。(写真中央にも見られますので注意して見てください)
荒川牧場では天気が悪くなり楽しみにしていた早池峰山と薬師だけの紅葉見物はできず川井村の大仁田方面へ。
周囲の自然と一体になっていながら人々の暮らしの匂いがするような感じにとても心がひかれる。私の山里好きの一つの理由がこれです。
国道340号で遠野に戻り青笹地区の荒神神社へ。田んぼの中にある小さな神社だが、この時期どんな姿をしているかなと気になっていた。
昔から長い間農作業の守り神だったんだろうな。神様自身も大事に村人に守られているようでいつもきれいにしている。
荒神神社から数百メートルの牧草畑でニホンカモシカの親子(だと思う)三頭が草を食べていた。車も良く通る場所であり、しかも単独ではなく三頭も。遠野のふところの深さを知る。
仲良く食べていたのでそのまま静かに立ち去る。
住田、陸前高田を経る帰路については後日報告。
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