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五葉山一泊登山 後編

五葉山の夜は静かだった。7時前に寝たので夜中に3回も目を覚まし、そのつど起きて夜空を見に外に出る。大船渡の街の灯が輝いていてきれいだ。空を見ると満天の星。最近ゆっくり星を見たことも無かったなあと思いながら、オリオン座、カシオペア座、北斗七星などの定番の星座しか知らない私だが探してみる。天の川もクッキリ見える。

翌朝4時半に起床、顔洗いとコーヒー用の水汲みにまだ暗い水場に行くと、「おお!氷じゃないか」。水場の一部が凍っていた。寒いなとは思っていたが凍るとは、もう山の上は冬なんだね。マイナス10℃まで対応の(めやすとしてだが)寝袋なので寝ている分には暖かだったが外は寒い。

目覚めのコーヒーを飲み着込めるだけ着込んで、いざ日の出の撮影だ。

 (写真はどれもクリックすると大きくなります)

Photo 5時過ぎた頃から東の空がだいぶ明るくなってきた。

やはり水平線は雲海に隠れて見えない。雲海から顔を出す朝日をねらおう。

手前の釜石市唐丹(とおに)の町の灯りが(たぶん)ちらちら見える。そのずっと先から太陽が昇りそうだ。

 

Photo_2 6時近くなってやっと日の出だ。

雲海に浮かぶ太陽も本当にきれいだ。震えながら待っていた甲斐があった。山の斜面も入れた方が撮影した場所の雰囲気もわかると思い左の写真を載せます。

日の出の撮影後は朝食をとり寝床をかたずけ、いつでも出発できるようバックに詰め込み、山小屋の掃除をした。来たときのきれいさに戻そうと必死に掃除をする。

Photo_4 8時前、バックは小屋に置きカメラだけ持って頂上に向かう。霞がかかって周りの風景が見えなくならないうちに、山頂周辺と山頂から南西の稜線の先にある黒岩まで歩き景色を楽しむ予定だ。

山頂の風景。下界は冷え込んで今日も霧が発生しているが山の上はごらんの通り良い景色。

 

Photo_5 山頂の少し東へ行くと、ごらんの「日の出岩」がある。天に向かって合掌しているような岩の形が面白い。

頂上(1341m)よりもこの岩の方が10mほど高いらしい。

ここからは天気が良いと釜石以北の三陸海岸も見える。

今日は旧仙人トンネル方向の紅葉がきれいにみえるな~。

 

 

Photo_6 頂上からながめた北の山々。

左すぐ手前が愛染山で五葉山の隣の山だ。右手の一番奥が早池峰山、その手前が六角牛山。遠野は今朝も霧におおわれていて見えない。

この展望にしばし見入ってしまった。

 

Photo_7 200mmのレンズで早池峰山を撮る。

荒々しい早池峰山の山肌がなんとか見えた。去年の夏の登山を思い出す。もうすぐ雪でおおわれてしまうんだろうな。「来年は行くからな」と声をかけた。

 

 

Photo_8 さて次は黒岩だ。写真に写る南西の稜線の先端が黒岩だ。途中半分ぐらいまでは、ひざほどの高さの笹とハクサンシャクナゲの中の道をたどるが、それ以降はハイマツなどしかない岩だらけの道なので足元に充分注意したい。

 

 

Photo_10 隣の愛染山との谷間がよく見える。紅葉もずいぶん下まで行ってしまったね。愛染山はまだ登ったことがないんだよな。今度山里歩きの一環で登ってみよう。

 

 

  

Photo_11 海側を見ると大船渡の街が見える。

そろそろ霞がかかってきたようでぼんやりしてきた。

ここからは登山口の駐車場も見える。愛車よ、もうすぐ戻るから待っててね。

 

Photo_12 黒岩から頂上方面を振り返って。山小屋も小さく見える。

遠く見えるが頂上から往復1時間半ぐらいの行程だ。

五葉山の頂上までで物足りない人には、いろんな景色や岩場の登山も楽しめるので黒岩往復はぜひお勧めです。

 

Photo_14 再び山小屋に戻りバックを背負い下山開始だ。

一泊すると時間にも余裕ができていいもんだな、くせになりそうだなどと思いつつ山を下る。3合目付近でさっきまでいた黒岩を振り返る。落葉の遅いヤマツツジとその奥のダケカンバの木々が美しい。葉っぱを落としても幹を楽しむこともできるんだなと感心しながら登山口へ無事帰還。

愛車もけなげに待っていてくれた。「さあ帰るか」と声をかける。

帰路は住田町から種山高原を越えて奥州市江刺区経由で帰る。住田町から種山にかけての国道397号線沿いの紅葉が今を盛りというほどにきれいだった。来週末あたりからは平地でも楽しめることだろう。

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