大蔵村の棚田を見て感激
山形県大蔵村四ヶ村地区の棚田を見に行く。最近読んでいた本に、この棚田のことが取り上げられていて、どうしても見に行きたくなったのだ。
最上町、船形町の小国川沿いの紅葉を楽しみながら大蔵村に入る。最上川を渡ると、肘折温泉(ひじおりおんせん)に向かう国道458号線の手前の、国道と平行して走る村道に入り四ヶ村地区を目指す。国道を走れば速いのだろうが山の景色を楽しみたい。
(どの写真もクリックすると大きくなります)
赤松川沿いの村道に入ってすぐに,岩神権現杉とクロベの巨木二本が並んで立っている。両方とも高さが25m以上あり迫力満点だ。
巨木の前を通り狭い山の中の道をず~と行くと、やっと民家が現れてくる。見た目は美しい風景だが、深い谷の上の狭い平地での農業生活は大変だろうなと思う。
二段になっている滝で、上が「男滝」、下が「女滝」だ。上から下までの高さは見た目50mはありそう。滝と滝の間が平らな一枚岩のようになっていて、そこ一面に流れる水がきれいだ。
この谷のもう一本向こう側の谷沿いに目指す棚田が待っている。丘を越えるたびにどんな風景が待っているか楽しみだ。
丘を越えたら、急に視界が広がって写真のような景色が見えた。深い谷の両側が丘陵地帯になっていて階段状に田んぼが広がっている。ある意味大きな棚田ともいえるだろう。
左手奥には、もうすでに深い雪をいただいている月山が見える。北には鳥海山もチラリと見ることができた。
さ~てあの谷を渡っていよいよ棚田へ。
やっと棚田に会えました、小さな田んぼが下から上まで一面に並んでいる姿は美しい。「日本の棚田百選」にも選ばれているだけのことはあるな。
でも、昔はもっと田んぼ一枚々々の大きさは小さかったらしく、かなり整理されてはきたようだ。
この辺は真冬になると3mもの積雪になるそうで、実際私も3月に肘折温泉に行ったことがあるが、道の両脇は雪が壁のようになっていた。
そんな中この棚田を守ってきた農家の皆さんのご苦労は、私などの想像が及ぶところではないでしょうね。
毎年8月の夜に、棚田のあぜ道に置いた1200本ものペットボトル内に立てたローソクに火をともす「ほたる火祭り」が開催されるそうです。来年は私もぜひ見に行こうと思っています。
幻想的な風景はもちろんだが、棚田の持ち主の皆さんが準備し、村の子供達がローソクに火をつけて回る、そんな手作りのお祭りをぜひ見てみたいのである。
偶然にも私が訪ねた日、衛星放送BS-i の、夜7時から「美しい村」という番組で、「棚田の輝く里--大蔵村--」が放送された。祭りの風景が美しいのと同時に、村のみんなで地元の宝物を守って行こうという姿が印象的だった。
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