陸前高田・生出は、きれいな水の山里
5月3日に原台山登山をしてきたことは投稿しましたが、この旅は、山だけでなく周辺の山里にも印象に残った風景がたくさん有ったので紹介します。
登山口の有った陸前高田市生出(おいで)地区は、一関から国道343号で陸前高田に入って8Kmほど走ると、峠越えして住田町に至る県道246号に左折し、間もなくこの地区に入ります。
(どの写真もクリックすると大きくなります)
生出地区に入ってすぐ、県道わきに「白糸の滝」がお出迎えしてくれます。
陣ヶ森からの沢水が生出川にそそいでいるのですが、豊富な水があることがうかがえますね。
滝とともに、やはり生出川の渓流の美しさが際立っています。
底まで見えるきれいな水と岩、周りの新緑と草花が見事な調和です。(しばらく見とれる・・・)
この渓流も県道のすぐわきで見られるんですね~。
川にある岩を利用して長い板を渡しただけの一本橋があり、橋を渡った後は、人が踏み慣らしたただけの細い道が作業小屋へと続いています。
写真中央の三角の小屋は「炭焼き小屋」のようです。回りにたくさんの炭用の薪が積み重ねられていました。今でも現役のようです。山里らしい風景です。
登山口の生出小学校の少し手前が地区の中心地のようで、ここにあるのが岩手名水20選にもなっている湧水「清水の湧口」(しみずのわっくつ)です。
鳥居や祠もあり大事に祭られているようです。
周囲には民家や畑などもある普通の集落です。
そんな中に忽然と現れる湧水!
この小川は全て湧水からあふれ出た水なんですよ。すごい水量ですよね。
湧水は写真中央の石橋の先、わずか5m四方程度の場所から湧き出ています。
湧き出し口は数箇所に分かれていて、中央の石垣の下の方からこんこんと湧き出ていてさらに左奥からも・・・。
こんこんと、と言うよりは、どどっと木の根元付近から湧いてきます。
この上に農業用水とかあるわけではありませんよ。ちゃんと確認してきました。
「しっかしすげ-なー」などと見入っていると、突然水面が「ばしゃっ」と音を立てました。
「なんだなんだ」と水中を良く見ると・・・。
40㎝近くはあるだろうと思われるニジマス(おそらく)が、人を恐れる風も無く悠々と泳いでいます。
写真中央です。右に子分を従えていますよ。
落ちてきた虫にでも飛びついたんでしょうね。
地元の皆さんが可愛がって育てているんでしょう、つかまえると絶対罰が当たりますので獲っちゃいけません。
それにしても改めて水量の多さと水のきれいさには驚かされます。
川の中央にはワサビも植えられて花を咲かせていましたし、水中には冷たい清流にしか育たない水草のバイカモもたくさんゆらめいていましたよ。
原台山登山で紹介した通り、この地区は山々に囲まれた狭い土地で、山に降った雨や雪がここで一気に湧き出しているんでしょうね。
登山後の汗だらけの顔もここで洗って、美味しい水でのどを潤したことは言うまでも有りません。
まだまだ探検してみたい山里、生出でした。
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