花菖蒲まつりで自分の写真について考える
梅雨はどこに行ったのか暑い日が続きますね。今日も30度越えでしょうか?
そんな中、宮城県登米市南方町で開かれている「花菖蒲まつり」に行って来ました。
(どの写真もクリックすると大きくなります)
今年で17年目の「花菖蒲まつり」は、すっかり南方町の名物になりましたね。
今日は日曜日ということもあって大勢の人が来ています。
それに今日は、プロのモデルさんを呼んでの撮影会があるということで、いつも山や田んぼしか撮らない私も、たまにはプロの美人を撮るのも悪くは無いかな、なんて思いつつ撮影会に参加してみました。
モデルさん3人に対して150人を超えるアマチュアカメラマン。遠くは福島や山形からも来ているようです。
モデルさん3人別々に分かれて撮影会開始です。
それにしてもすごいカメラマンの数ですね。まあ、私もそのうちの一人だったわけですが。
たしかに笑顔がかわいいですね。花菖蒲に似合っています。と言うより花がかすんで見えるほどだね~。
プロのモデルさんだけあって午前中だけで2時間半もの間、カメラマンの無理な注文にも笑顔を絶やすことも無く、また、暑さにも弱音を吐かずポーズをとってくれました。
そんなモデルさんのプロ根性に反して、私はだんだんと違和感を感じ始めました。こんなあてがわれた美をそのまんま撮って俺はおもしろいのかい?
技術的にもっときれいに撮ることを追求する方向もあるのでしょうが、それよりももっとおもしろいものがあるんじゃないのかい・・・と。
「あたしもモデルさんにまけないよ」 な~んてことは考えるはずも無く、無邪気に遊んでいます。
暑いからね、水遊びをしたくなるよね。
こちらでは家族連れが、陽射しを避けて木陰でランチの真っ最中。(クリックして拡大して見てね)
お父さんにだっこされた、まだしゃべれない小さな男の子が「パパ、それおいしそうだね、ぼくにものませてよ」とでも言っている様なシーンです。
こんな自然で、見る人によっていろんな風に捕える事が出来る風景が私は好きなんだよな~。
ずいぶん広い範囲に植えられていて、回りはだれでも入れる芝生になっています。芝生で寝転びつつ花菖蒲を楽しんでいる人もいるし、上の写真のように、花はそっちのけでピクニック気分にもなれる色んな楽しみ方ができる場所です。
花菖蒲は平安の昔から品種改良が行われていたようで、ここにもたくさんの品種の花が咲いています。
黄色や白、紫、ピンク。大きさも背丈もいろいろあります。
連日の暑さで今日は少しクタッとしていましたが、つぼみもたくさん有り、明日から雨の予報になっていたので、また元気になるでしょう。
特に会話をする風でもなく、ただ静かにじっと花を見つめながら休んでいました。
このような、主題とシチュエーションからいろんなことを想像させられるような写真を私は撮りたいですね。
「はい、かわいいね、きれいだね」 で終わりたくないです。
南方の「花菖蒲まつり」は7月5日(日)までです。早めに行って見ましょう。
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コメント
文字太郎さん御意見ありがとうございます。
確かにおっしゃる通りですね。被写体が風景でも人物でも、その良いところを引き出したり、見方を変えたりして撮る技術とセンスは、日々向上させていかないといけませんよね。
私は山里好きで、その風景ばかり撮ってきましたが。人が住んでいるから里なので、それを知らずに風景が撮れるのかなと最近思うようになりました。まだまだ修行を積まないといけませんね。
カメラオタクといっしょに見られたくないのは私も同感です。
投稿: 栗太郎 | 2009年7月 6日 (月) 19時04分
炎天下での撮影会への参加、たいへんお疲れさまでした。
あてがわれた美を撮るという行為は僕もどこか馴染めず、スナップショットを重視する僕には邪道な気さえしています。
でも、プロのモデルがいるといっても、そこに完璧な美がある訳ではありません。
モデルが持つ最高の笑顔など豊かな表情を引き出すのは、撮影者の技量だと思うからです。
参加者の中には、絶妙なタイミングにさらりとひと言でモデルの表情を巧みに引き出せる上手な撮影者がいます。
僕もその技術を会得して人物撮影の幅を広げたいと思うのですが、なかなか真似出来ません。
栗太郎さん同様、風景が主体で人物撮影はめったにしない僕ですが、風景の中にうまく人物がとけ込む写真に挑戦したいと考えています。
余談ですが、撮影会に群がるマニアックなカメラオタクと一緒に見られることがたまらなく嫌です。
投稿: 文字太郎 | 2009年7月 5日 (日) 22時03分