焼石岳、悪天候のため無念の撤退
NHKの総合テレビで、平日の朝5時55分から天気予報が流されますが、その背景に焼石岳頂上直下にある姥石平のお花畑の姿が映し出されます(東北地方だけかも知れませんが)。その美しさに天気予報はそっちのけで見入ってしまいます。
見ていたら行きたくなるのが私の性分。天気予報では晴れると予報された7月16日(木)朝4時に起きて焼石岳(1548m)登りに行きました。
(どの写真もクリックすると大きくなります)
国道397号で胆沢ダム建設現場を過ぎてすぐにあ、ツブ沼登山口へ。
駐車場に車を停めて6時半に登山開始。
かつての登山口の上部に新しい道路が建設中で、そこに登山口も移動していました。
登り始めてすぐ、東側にある尿前(しとまえ)渓谷越しに水沢方面を望みます。
ずいぶん雲が多いな~、本当に晴れるのかな~、と心配になってくるような空模様です。
銀名水までの約3時間はブナなどの広葉樹の森の中を歩きます。これが長いんですよね。
途中、石沼付近では去年の岩手・宮城内陸地震で登山道が崩れてしまったところが有り、注意して迂回していきます。
きれいな青く澄んだ石沼に落ちてゆくように崩落現場があり、改めて地震の恐怖を感じます。
豪雨などで崩落が進まなければいいのですが。
中沼コースとの合流地点です。中沼登山口には地震によるアクセス道路の崩壊で行くことができません。
ツブ沼コースより頂上まで近いので便利だったのですが。
この辺から雪渓があちこちに見られます。咲き始めのミズバショウもありましたよ。
ふ~っ!やっと銀名水に到着です。3時間ちょうどでした。
銀名水の湧き水でのどを潤します。あ~冷たくておいしい。
少し休憩をしている間に、強い風に打たれて寒くなってきました。これまでのTシャツ一枚にプラスしてウインドブレーカーをはおります。
銀名水を過ぎた頃から登山道の周りは潅木と湿地帯に変わります。
木道もあちこちにあり、そのわきには高山植物も楽しめました。
小沢のほとりにたくさんありましたよ。
強風の中、飛ばされないように咲いていました。
標高1200mを越えた辺りから風はさらに強くなり、濃霧と言うか雲と言うべきか10m先ぐらいまでしか見えなくなってきました。天気予報と違うじゃないの。
姥石平までもうすぐの標高1400地点ではもう立っているだけで精一杯の強風。たまにあおられて木道を踏み外すこともたびたびあります。
ちょっとこのままでは危険だし、景色もよく見えないのでは私の登山スタイル(ピークハンターにはならず風景ハンターであるべし)にも反するので、残念でしたがここで撤退することを決意。
帰り道、登りでは見過ごしてきたハクサンシャクナゲなどを観察したり、他の花も改めてよく観ることで、お花畑に行けなかった無念を晴らす。
私の後にも3組ほどの登山者とすれ違いましたが皆さん無事に降りてこられたかな~。
登山口に戻ったのが午後1時半。道のりが長いのでけっこう疲れました。
来年になるでしょうが、今度は完全に晴れる日を選んでTRYしましょう。あのテレビで見た風景を忘れないうちにね。
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コメント
myoujinさんこんにちは。
焼石への道は長かったですよ。それなのに頂上はともかくお花畑も見られませんでした。
挿入歌の作者までご存知でしたか。教えていただきありがとうございました。
野球は残念でしたがずいぶん楽しませてもらいました。今度は、私が所属していた陸上部の大会も見に行かないといけませんね。
投稿: 栗太郎 | 2009年7月19日 (日) 21時57分
こんばんわ、私も年のせいか?朝が早いので天気予報は見ています。
きれいな焼石岳の花々が映し出されていますよね。
たしか、挿入歌は気仙沼出身の畠山美由紀さんの曲ですね。
私も焼石岳にはだいぶ前につぶ沼のコースで行ったのですがえらく
遠かった気がします。
母校が残念でしたね、でも彼ら彼女らにはこのことが
一生の思い出として残るのでしょうね。
投稿: myoujin | 2009年7月18日 (土) 21時03分