大蔵村の「ほたる火祭り」をしみじみと楽しみました
昨年の秋に山形県大蔵村を初めて訪れて、その山村の美しさに感激し、今年の春に田植え前の様子を見に来て春の棚田の美しさを楽しみました。
そして今日、8月1日は今年で6回目になる「ほたる火祭り」が棚田で開催され、かねてより楽しみにしていた祭りなので行ってまいりました。
(どの写真もクリックすると大きくなります)
祭りの始まりが午後5時半でしたが、私はすでに午後2時前には棚田入りして、ベストショットの場所探しです。
それにしても、棚田はいつ来ても違った風景と味わいを見せてくれますね。
あちこち見て回って、駐車場になっている「ふるさと味来館」へ。
3時以降、棚田への一般車両は通行止めになり、ここから棚田にはシャトルバスが発着します。
甘い味噌にくるみを砕いて混ぜたものを、はんごろしにしたご飯(半分つぶしたご飯)を串に巻たものに塗って焼いた「でぐ餅」300円を食べて腹ごしらえ。美味かった~、ほんと。
祭りは、「ほたる火コンサート」と、棚田のあぜ道につるしたペットボトルに入ったローソクに火を灯し、夕闇の中にホタルの光のような灯火を楽しむ、という二本立てになっています。
シャトルバスを降りて、「さああそこだぞ」とお父さんの声もはずむご家族連れのみなさんです。
コンサート部門にはオカリナとキーボードのユニットである「breath」(ブレス)のお二人です。去年に続き二回目の出演だそうです。大蔵村の棚田が気に入ったようです
オカリナの音色が棚田にマッチしましたよ。今年も呼ばれるわけだな~と納得。 トークも面白いし、地元山形出身の演歌歌手の歌「孫」をオカリナで奏でて、二番目は生歌のサービス。大うけでしたよ。
今年もbreathのお二人が来てくれるということで、大蔵中学校の1年生5人がオカリナを練習してきてくれて、いっしょにステージに登りセッションです。
童謡を三曲。三曲目の「ふるさと」には、会場の皆さんもいっしょに歌いました。あまりに自然に溶け込んで、おじさんもちょっと目頭がウルウルと・・・。
村内の由緒ある温泉、肘折温泉の山伏の皆さんが御神火を持って来ました。
山伏さん、「課長ちょっとすみません」なんて言葉はちょっと似合ませんでしたね。
ここからは、続けてコンサートを聴く人と、写真を撮る人(私のような)と、すっかり別れてしまいます。
私は所々で写真を撮りながら、下見しておいた場所に移動。
このままではただの暗い写真ですが、ぜひ拡大して見てくださいね。あぜ道の回りの炎が見えますよ。
虫の声と遠くオカリナとキーボードの音楽を聞きながら、あぜ道に座って「ほたる火」をしみじみと楽しみます。至福の時ですね~。でも昔し、うちの回りでも見たようななつかしさがありました。
あてずっぽうに撮ったわりには、我ながらまずまずの出来かなと思うのですが。
午後7時を過ぎて月も出ていないし、そろそろ撮影の限界かな。
大蔵中学校の1年生の皆さんで作ってくれたそうです。今年は1200本も作ったそうです。
駐車場への帰り道、田んぼには本物のホタルが光っていました。この時期ですと平家ボタルでしょうか。「おれも負けてられないな」と、小さいけどしっかりと光っていました。
お祭りといえば、威勢の良い掛け声や派手な出し物が趨勢の世の中ですが、大蔵村の「ほたる火祭り」は穏やかで、しみじみと故郷の良さを見つめ直すといった、他とは一味違ったお祭りでした。
また来年も行って見ようっと。
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