栗駒山被災地の復旧状況を見に
澄んだ秋空が広がった昨日、岩手・宮城内陸地震で被災し、今も一般車両が通行止めになっている栗駒山の宮城県側、耕英地区災害復旧状況視察会が有り、私も参加してきました。
今週と来週の土日と祝日に行われる視察は昨日が初日。事前予約で1日200名づつの人員で行われます。
(どの写真もクリックすると大きくなります)
御覧のようないい天気、すでに多くの人たちが集まっています。
みなさん栗駒山が心配だったんですね。
10時にマイクロバス8台で出発。
耕英地区の最初の家があるすぐ裏手の沢なのですが御覧のとおり大きく崩れてしまっています。
市道も沢をぐるっと遠巻きにするようにあったのですが、跡形もありません。
写真中央右手によく見ると重機が止まっていますが、そこが市道です。もう少し行くと世界谷地に行く道との交差点があります。
現在これ以上の崩落防止のための工事と、新しい市道の建設が行われていました。
「しかしすごいもんだな~」と同じバスに乗り合わせた皆さんからも驚きの声。改めて地震の怖さを実感です。
お昼は耕英十字路からすぐの「山脈(やまなみ)ハウス」で。
イワナの塩焼きや、きのこ汁、きのこそばなど、耕英地区のみなさんが作った料理がたくさん並んでいました。
私もきのこ汁と焼きおにぎりを食べ休憩です。
お土産には名物の高原大根を購入。
これがまた安くて美味しいんだな~。
耕英のみなさん、復旧にお忙しい中ありがとうございました。
隣にある温泉宿泊施設「ハイルザーム」です。こちらも11月の営業再開を目標に現在館内の修理中です。
温泉プールもある、子供からお年寄りまで楽しめる施設です。しばらくは送迎バスを使ってお客さんの受入れをするようです。
現在は登山口のイワカガミ平から「いこいの村」あたりまでが見頃のようです。
去年の10月10日は秋田県側から栗駒山に登りにきていたんだよな。
来てみて愕然です。あの切り立った谷あいだったイメージがまるっきり跡形もありません。
旅館から沢を挟んだ急斜面が大きく崩壊して谷を埋め、そこに東栗駒山の東斜面で発生した土石流が溜まって旅館を飲み込んだ状況が痛々しいほど良く分かりました。
谷になっていたので昼でも薄暗い感じでしたが、もう今ではすっかり埋め尽くされ、まっ平らな大きな広場のようになっています。
うちの近所に住んでいた方も、旅館の手伝いに来ていて亡くなられました。改めて慰霊碑に手を合わせご冥福をお祈りします。
こちらは駒の湯入り口にあります、温泉旅館「くりこま荘」さんです。
私も栗駒山登山の帰りにはここの温泉によく浸かっていました。やはり今は復旧作業中のようです。玄関を新しくしているようですね。
ととのい次第、やはり送迎バスを使っての営業再開を検討されているようです。期待しています。
本当に天気が良くてなによりでした。要所で視察者の安全管理に努めたり、バスごとに添乗され説明や引率に当たってくれた市役所のみなさん、本当にありがとうございました。
下界で、「どうなっているんだろう」と、やきもきしていた気持が払拭されました。来年秋の登山再開を楽しみにしています。
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コメント
myoujinさん、こんにちは。
須川温泉の大浴場が新築され再開されたのは嬉しいですね。私も何度か利用させてもらいました。
早く栗駒山一周ができるようになることを期待したいですね。
紅葉は岩手側と宮城側では植生が違い、それぞれ特徴のある美しさが楽しめます。
投稿: 栗太郎 | 2009年10月13日 (火) 09時36分
栗太郎様
今日は岩手の須川高原温泉も大浴場が
新築され入浴者を受け入れたとのニュースがありました。
宮城、岩手側でやっと復旧の姿が目に見えてきたようでうれしいですね。
来年は道路も通れるようになるとのことですのであの賑わいを期待したいですね。
あの栗駒の紅葉は私の見た紅葉のベスト3に入っています。
投稿: myoujin | 2009年10月11日 (日) 19時09分