井上ひさしさん、やすらかに
昨日までは春になり暖かい日が続いて来たなあ~と思っていたら、また今日はみぞれが降り始めました。
仙台辺りでは今日にも桜の開花宣言か・・・と言われていましたが、明日以降に伸びてしまったようです。
(どの写真もクリックすると大きくなります)
「寒くて風邪ひいちゃうわ」なんて声が聞こえそうです。
「今年は、花が咲いてから霜が降りたり、みぞれが降ったりで、梅の実のできも悪いんだべなあ」と、うちの母は早くも心配しています。
そんな中、作家・劇作家の井上ひさしが肺がんで亡くなられましたね。
山形県川西町出身で、高校は仙台一校に通い、釜石や一関にも住んでいたことも有り、とても身近に感じられる作家でした。
私が学生だった頃に一番多く小説やエッセイを読ませてもらった作家でも有ります。
写真のぶ厚い本は、井上さんの代表作の一つ「吉里吉里人」です。これも私が学生時代に出版されたものです。
東北の一寒村(位置的に栗原市金成有壁あたりなんだよな~)が突如日本国に対し独立宣言をしてしまうんです。藤原氏の隠された財宝を経済基盤とし、医療立国としてです。しかも標準語は東北弁。
あまりの展開の面白さにぶ厚くて細かい字がビッシリの800ページ以上あるこの本、3日ほどで一気に読んでしまいました。
ただ単に面白おかしいだけではなく、東北がなん百年もの間、政府の政策に翻弄されしいたげられてきたか。とくに百姓・農家がいつまで苦しめられなければいけないのかという、現代でも問題とされていることが詳しく採り上げられ提起されていますています。
ぜひ東北の農家の皆さんご一読を!。ちょっと長いけど。仕事で疲れてそんな閑は無いというかも知れませんが。
他にも「青葉繁れる」などは井上さんが仙台一校に通っていた時のことを小説したもので、映画化もされましたよね。
脚本を書いていた「ひょっこりひょうたん島」は子供の頃楽しみにしていた番組でした。
また一人、骨のある作家がいなくなりました。井上ひさしさん、どうぞ安らかにお眠りください。
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