虎毛山、雲上の湿原へ 後編
昨日登ってきました秋田県湯沢市にある虎毛山(1432m)。昨日は頂上までの登りをお伝えしましたが、いよいよ今日は雲上のオアシスの紹介です。
(どの写真もクリックすると大きくなります)
頂上で軽く腹ごしらえをした後、南東に伸びる木道をたどって100mもしないうちに緑の草原と草の間にたたずむ池塘が目に飛び込んできた。
う~ん、いいねえ~。きもちのいい湿原だ~。
青空もまずまず見られ、陽も射してくるが暑いほどではなく、山頂を駆け抜ける風が心地よく、登りでかいたたっぷりの汗を乾かしてくれます。苦労して登った甲斐があったな~。
池塘はこのほかに小さいのが離れたところに数個ある程度で、もっとたくさん有るのかなと想っていたのでちょっと拍子抜け。
水源は、狭い頂上に降る雨と雪だけなので、あるだけでも貴重なんだろうね。
池の回りや草原には群生とまではいかないけれどいろんな花が咲いていましたよ。木道から外れないように注意して撮影。
ちょっと見えにくいけど池のそばに咲くイワイチョウです。
草原の中にはチングルマやイワカガミが草に埋もれるように咲いています。
ブッシュがあると想ったらウラジロヨウラクで、サラサドウダンは終わったようだな。
そして池塘の周囲では湿地を好むワタスゲが今を盛りに咲いていました。(拡大した方がいいかも)
周囲の山々といっしょに撮れたらどれだけ良かっただろうなと、モヤと雲で展望のよくない空がうらめしいね。
頂上から南東側に伸びる木道は池塘から200mほどで途切れているが、草原はさらに続いています。
平らな稜線を見せているのは、鬼首の北側に屏風のような山容を誇る須金岳だな。
その奥には去年の秋に登った禿(かむろ)岳や、スキー場の山々も見えます。
本当に気持のいい草原を独り占めなのでもっとゆっくりしたかったのですが、北東の栗駒山の方にはなにやら黒い雲がかかり、雷の音も聞こえてきます。
まずいな、早めに降りた方がいいかな。ということで、1時間10分ほどの滞在で山頂を後にしました。
途中、北方にある高松岳が見えます。中央の一番高い山です。
高松分岐点から延々と続く尾根沿いの高松岳への縦走路も、左端から中央にかけてよく見えました。5時間かかるそうですが、ずいぶん遠く見えました。
ここで今日唯一の私以外の登山者とすれ違います。30代ぐらいの男性一人。あいさつを交わしただけですれ違います。
分岐点も過ぎて、森の中の急な下りに入るとギンリョウソウが固まって咲いていました。何度見ても不思議な花だねえ。
急な下りは急いで降りるとヒザに負担がきて、私の場合痛みが出てくるので、大またにならないようにゆっくりと下ります。
駐車場までちょうど2時間で到着。
それにしても下界は暑かった。ここも28℃はあったんじゃないかな。頂上で乾いた汗も再び全身びっしょりになるほど。
シャツを脱いで、タオルをきれいで冷たい沢の水でぬらし、ぎっちり絞って体の汗を拭くと「気持ちいい~」生き返った気分だ。
しっかり全身を拭いて乾いた服に着替えてから帰路に着きました。
頂上の展望がいまいちだったので、次回は天気の良い秋にでも登り、周囲の山々の紅葉を見るのもいいんじゃないかな~。
が、あの急な登りはちょっとつらいな。体力をつけておかないとな。非難小屋で一泊し朝日を見るのもいいかも・・・。などと、車中では次回の登山を思案する私でありました。
| 固定リンク
「登山」カテゴリの記事
- 大土ヶ森への道(2013.11.03)
- 五葉山といえば(2011.07.11)
- 五葉山へ慰霊登山(2011.07.10)
- 残雪多し栗駒山(2011.05.09)
- 虎毛山の非難小屋が・・・(2010.11.12)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
myoujinさん、おはようございます。
虎毛山、頂上で誰もいない湿原をのんびり楽しんできました。
思っていたより池塘が小さかったのが残念でしたが、これで周囲の山々の展望が良かったら最高の場所だったろうなと思います。
長い急登にはまいりましたけどね
投稿: 栗太郎 | 2010年7月10日 (土) 07時28分
栗太郎様
お疲れ様でした。
虎毛山はまだ登ったことがなく憧れの山です。
何時かはと思っているのですが。
雲上の楽園のように思えました。
投稿: myoujin | 2010年7月 9日 (金) 21時08分