« 4月になって | トップページ | 4月になっても寒い »

被災地を訪れて

会社は今日も休日出勤している人が多く、そんなみなさんに申し訳なく思いつつ大震災で被災した石巻・東松島市(旧矢本町)の親戚に少しでも差し入れをと思い訪ねてきました。

 (どの写真もクリックすると大きくなります)

Photo

石巻市街地のメイン道路である国道45号から石巻駅に向かう「大街道」。ここも津波でやられたままの光景がそのまま残っていました。

商店の前の瓦礫と撤去されないままの自動車、奥にはコンテナが横たわったまま。

Photo_2

途中道路が陥没していたので迂回路に入るとスーパーの駐車場には車が折り重なったまま。

Photo_3

さらに進むと廃墟のような街並み。

なんともため息の出る光景です。実物を目の当たりにすると改めて津波の恐ろしさが伝わってきます。

私のいとこのお姉さんがこの近くで床屋さんをやっていました。店は一階部分は津波で洗われたものの損傷は少なく、ただ津波が運んできた泥が厚く積もってその除去に苦労している様子でした。

震災時、いとこの旦那さんは逃げる際にまだ小さい孫のために毛布を取りに家に戻ったため遅れてしまい中で津波に巻き込まれ、かろうじて電信柱によじ登って難を逃れたそうです。

でも近くの小学校に避難した家族と、自宅の二階に戻った旦那さんは2日間連絡がとれなかったそうで、お互いどれだけ心配したことでしょう。

いとこのお姉さんは、私の母が作った煮物と、漬物、梅干しを差し入れると涙を浮かべて喜んでくれました。

私には思い及ばない、つらい思いをされたことと思います。

Photo_4

すぐ隣の東松島市赤井地区の住宅街の状況です。

45号線を超えて津波が押し寄せてきて一階部分を押し流して行ったそうです。

津波は7回に渡ってやってきたそうで数日間は水にがひかなかったとのこと。

今は家々から出された、使えなくなった冷蔵庫、洗濯機、家具などなど、そして大量の乾いた泥が家の前の道路に並べられ回収を待っています。

家は幸い残っても、床下にまで積もった泥をかき出すのは大変な作業。中学生ぐらいの男の子兄弟が一生懸命家から泥を運び出している姿が印象的でした。

仕事も休めなく、その作業を手伝えない私。

無力感を背負って石巻を後にしました。

|

« 4月になって | トップページ | 4月になっても寒い »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

熊五郎さんこんばんは。

被災地の治安の悪さは石巻に限ったことではないようです。

大船渡のブログ友だちも、廃車になった愛車に二回も車上荒らしが入ったそうです。

また被災者の弱みに付け込んで、国からの依頼と名乗り、半壊状態の家を取り壊して撤去し、法外な処理費用を請求する連中もいるとか(# ̄З ̄)

いずれも県外から来ているやつらのようです。
被災地に日本全国からの警察官の動員をおねがいしたいものです。

投稿: 栗太郎 | 2011年4月 5日 (火) 22時53分

ご苦労様でした。
石巻に限っては治安がとても悪化していると聞いていたので心配していました。
南三陸は写真を撮影するのが躊躇われるほど酷い惨状でしたが、石巻も大変ですね。
油の悪臭などはありましたか?

投稿: 熊五郎 | 2011年4月 5日 (火) 21時26分

えっ、ばんちゃんも行ってたんですね。
それにしてもすごい惨状でしたね。

津波が来た当時、被災されたみなさんのお気持はとても想像がつくものではありません。
自分でできる復興のお手伝いを今後もして行きたいと思います。

ばんちゃんもきゅうりで忙しくなりますね。疲れすぎないようにね!
また差し入れ持って遊びに行きますね。

投稿: 栗太郎 | 2011年4月 4日 (月) 23時30分

あのイトーヨーカドーのすぐ近くにA子姉さんの家があります。
私もかたずけを手伝う時間も無く申し訳なく思っています。

一ちゃんの放射能も切実な問題ですね。
早く解決を願うばかりです。

投稿: 栗太郎 | 2011年4月 4日 (月) 23時18分

お久しぶりです。
3日私も石巻を道に迷ってうろうろしていました。
被害を目の当たりにして言葉もありませんでした。
ブログ友達の塩釜のピロちゃんの動画(マリンゲート塩釜の屋上からとったもの)が現実ではなく映画のようでした。
ほんとうに恐ろしい。
http://plaza.rakuten.co.jp/pirotara/diary/201104010000/

投稿: きゅうりやのばんちゃん | 2011年4月 4日 (月) 22時20分

こんばんは。
おっと! 突然の余震でビックリ。
石巻に行って来たのですね。
写真を観て言葉も出ません!
でも、Tさんも電柱に摑まって難を逃れてよかったですね。
近くならお手伝いに行くのですが未だガソリンの調達も厳しく
駆けつける事が出来なく遣り切れない気持ちです。

こちらは依然、放射能と睨めっこ状態が続いてます。
風向きが変わるとレベルも上昇しますので困ってますね。
こんな状態が数ヶ月続くと想うと将来が心配になりますよ!

投稿: 一ちゃん | 2011年4月 4日 (月) 22時10分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 被災地を訪れて:

« 4月になって | トップページ | 4月になっても寒い »