岩手・宮城内陸地震から5年
栗駒山周辺に住む者として忘れられない災害、岩手・宮城内陸地震から明日の14日でまる5年になります。
東日本大震災で地元の人以外の方の記憶は薄れがちでしょうが。少なくとも栗駒山の宮城県側ではどんな様子だったか振り返ってみましょう。
震災から半月後の2008年7月1日、唯一栗駒山への道として残っていた秋田県湯沢市小安から須川温泉登山口へ。
栗駒山山頂に登って驚きました。
山頂にはいく筋ものひび割れが走っていました。
地震のパワーのすごさを思い知らされます。
このまま2年後まで宮城県側からの登山はできませんでした。
写真の中央は東栗駒山です。
その東斜面では衝撃的な出来事が・・・
これが大きな悲劇を生みましたね。
崩落による大土石流は栗駒の名湯「駒の湯温泉」を呑み込んでしまい多くの犠牲者を出しました。
渓谷にたたずみ、昼なお暗かった温泉はすっかり土砂に埋まってしまい明るい平地になってしまいました。
栗駒山の代表的な沢「御沢(おさわ)」と冷沢との合流地点近くにあった栗駒山の名所のひとつだった「窓滝」。
冷沢の大崩落は市道沿いから見ることができますが、御沢も大きな崩落があったんですよ。
窓滝も跡形もなくなくなりました。もう見ることはできません。
でもね、写真は昨年5月の状況ですが、大規模な崩落は痛々しいけど周りを徐々に緑が覆ってきていましたよ。
大土石流を引き起こしたドゾウ沢の大崩落跡も、3年後には表面うっすらと緑が見えました。
周囲の木々のようになるには何十年もかかるのでしょうが、ゆっくりと緑が自然に再生されているようです。
写真のイワカガミは震災半月後の7月1日に見た花です。
自然は強いよ。人が余計な手を使わなくても再生してきます。これは自然が起こした災害だからね。
人が起こした災害はそうはいかないんだよね。
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